2015年01月

2015年01月27日05:07

カテゴリ: 国立高知病院附属看護学校入試・社会人入試; 国立　善通寺病院附属善通寺看護学校入試

2015年1月22日実施　国立病院機構　高知病院附属看護学校（国看）（中四国共通問題）　英語・国語・数学　解答速報・講評

　今回も、国立病院機構　高知病院附属看護学校の入試が行われた。受験者は６９名。昨年が６３名程度だから、６名ほど増えたことになる。国看人気はゆるぎない。一般入試は、中四国共通問題で３教科とも釣り合いのとれた良問を出している。実力を試すのにもってこいの問題ばかりだ。

　早速解答・講評に入る。

○英語
第一問（文章問題）
１：②　２：④　３：①　４：②　５：②　６：④　７：①　８：④　９：③　１０：①　１１：②　１２：④　１３④　１４：⑤　１５：③　１６：④　１７：①　１８：④　１９：②
　（やや難）人生や行動に内在する目的の話から、本能行動とそうではない行動の話を哲学的に展開した文章。文章自体は少々難しいが、問1(1~5)の言葉の意味問題以外の問い自体は難しくない。問１の言葉の意味を選ぶ問題で、難しい単語も出題されていた。

第二問（会話問題）
２０：③　２１：①　２２：④　２３：②　２４：①
　（易）今までの国看の問題より簡単である。満点が沢山いると思われる。

第三問（文法問題）
２５：①　２６：②　２７：④　２８：③　２９：①　３０：②　３１：①　３２：③　３３：①　３４：④
　（易）こちらも易しい問題。強いて言えば２９で悩むかどうか。これも満点がそこそこいるのでは。

全体：（普通）　第一問がやや難であったが、第二問、第三問は易であり、全体としてはやはり７０％以上は取れなければならない。決して難しくはない。

○国語
第一問
１：①　２：③　３：②　４：①　５：④　６：③　７：④　８：③　９：①　１０：⑤　１１：⑤　１２：③　１３：⑤　１４：②　１５：④
　（普通）至って普通の問題。漢字でひっかかった人がいるかもしれない。

第二問
１６：②　１７：③　１８：①　１９：④　２０：①　２１：⑤　２２：①　２３：②　２４：②　２５：①　２６：③　２７：④　２８：④　２９：②　３０：③
　（易）面白い。京都出身なので、「考えときます」と、｢考えさしてもらいます」の違いのくだり、感覚的に分かった。問題は簡単である。別に関西出身でなくても十分に解ける（笑）。とくに迷いそうな選択肢もない。

全体：（やや易～易）　今回の国語は解きやすい。７０％はもちろん、８０％とれた人も多いと思われる。

○数学
第一問
ア：５　イ：２　ウ：１　エ：４　オ：５　カ：２　キ：１　ク：－　ケ：１　コ：４　サ：－　シ：２　ス：－　セ：１　ソ：２
（普通）サ～ソでは、2aの位置によって、二つに場合分けして考えなければならない。国看おなじみの、あまり見たことはないが、少し考えさせる問題。

第二問
ア：３　イ：４　ウ：１　エ：６　オ：２　カ：４　キ：９　ク：８　ケ：２　コ：８　サ：３　シ：４　ス：０　セ：１　ソ：１　タ：６　チ：１ツ：２　テ：－　ト：９　ナ：２　ニ：３　ヌ：８
（やや難）解き方は難しくないのだが、シ以降を解くときに、頂点のY座標をaだけで表す必要があり、代入法を行うが、この計算が非常に煩雑で、計算ミスすれば、最大値どろこではなくなる。また、この部分をクリアしないと、セ以降を解くことも困難であり、試験時間を考えると、シ以降は飛ばして、第三問を完答することに力を注いだほうが良かっただろう。

第三問
ア：２　イ：２　ウ：４　エ：２　オ：３　カ：２　キ：６　ク：２　ケ：３　コ：３　サ：２　シ：４　ス：１　セ：６　ソ：３　タ：９
（普通）こちらのほうが第二問より解きやすい。いかに早く第三問に移って、こちらを解ききれるかが勝負の分かれ目となっただろう。

全体：（やや難）今までと比べて、工夫の能力を問う問題はあまりなかったが、計算が煩雑になった。解き方は簡単だが、計算が非常にややこしいという、あまり面白くない問題であった。第二問にこだわらず、第一問、第三問をしっかり完答できたかが７０％とれるかどうかの分かれ目だ。第一問、第三問で点をとって、７０％を確保したいところだ。

（全体講評）今回は、英語は普通、国語は易～やや易、数学はやや難であった。国看は、毎回国語が良問ぞろいであったが、今回は簡単すぎた。今までのようにもう少し考えさせる問題であってほしい。全体としては、合計７０％がやはり合否の分かれ目となろう。なお、国看は補欠合格者も一定数出すが、繰り上がらないケースも多々みられ、補欠合格となっても入学できるわけではないことに注意が必要だ。

（追記）
６９名中３３名が合格。昨年より倍率は上がった。今回も追加合格を沢山出したようである。やはり、合計７０％以上なければ合格は難しい。

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タグ：: #善通寺病院附属善通寺看護学校; #高知病院附属看護学校（国看）; #高校受験; #大学受験; #社会人入試; #看護

2015年01月19日19:23

カテゴリ: 音楽・ライブ

高知学芸中学・高等学校　マンドリン部　第54回定期演奏会

　先日、1月11日（日）、学芸中高マンドリン部の第54回定期演奏会を見にグリーンホールに行った。ひとつ前のブログに書いたように、この日午前中は成人式を見に行っており、久々の休みの強行スケジュールとなった。気が付いたら、あちこちでうちの卒業生や塾生が活躍していた。

　マンドリンのオーケストラバージョンでの演奏、初めて目にしたが、とても興味深いものだった。パートも６つに分かれ（ギター・コントラバス含める、総勢約３０名）、パートⅢでは難しい曲を弾きこなしていた。ほとんど、生徒たちで自主的に考えて練習しているらしく、それでいて、最後の「舞踊風組曲第２番　久保田孝作曲」の完成度には驚いた。さまざまな拍子（変拍子）、メロディー、掛け合い、オーケストラ的に楽しめたのもこの曲だった。

たしか、南米風のマンドリン（バンドリン）の独奏はBBカフェ（今はない、高知の追手筋にあった小さなライブハウス）で一度見たことがあり、その日本人の演奏は非常に情熱的でラテン系の曲が多かったので、マンドリンというのはそういうものか、あるいは、大人数でオーケストラのように奏でるものではないと思っていた。ところが、最初から驚かされた。

　部員は総勢２９名。６つのパートに分かれ、さらに、吹奏楽部から打楽器・木琴のメンバーを数人迎えていた。
　
　第一部は、最初一部によるアンサンブル形式で始まる。ギターも効果的にメロディーを担う部分があり、交響楽団か、吹奏楽しか見る機会がなかったので、このようにギアコースティックターもアンサンブルないしオーケストラの一部を担うことがあるのかと感動。それはギター独奏や、エレキギターとは違った面白味であった。後半から、部員全員によるオーケストラ方式での合奏。いやー、合奏するとこんなに音が出るものなのか、とただただ驚き。ハチャトゥリアンの組曲「仮面舞踏会」～ワルツ　などが演奏された。

　第二部。
　第二部に入ると、それぞれのパートを見る（聞く）余裕が出来た。バイオリンを３歳ごろから１１歳頃までやっていたし、クラシックや合唱は好きでよくきいていたので、だいたいどのパートがどの音をだしているのか瞬時に聞き分けることは出来る。また、マンドリンの運指はバイオリンと似ていて分かりやすいのだ。
　「ディズニーメドレー」最初の曲「星に願いを」の冒頭、舞台中央奥のマンドロンセロがメロディーを奏でる。運指を見て、音と照らし合わせれば、初めて見る僕のような素人でも、どのパートがメロディーを奏でているのか分かる。これで、マンドロンセロの音色も分かった。感動していると、次に、マンドラがメロディーを奏でる。おお！とマンドラの音色も分かり、そして、１st、2stマンドリンのだいたいの場所も分かり、一件落着。そこからは、本当にパートごとの音色を感じつつ、全体の合奏も楽しむことが出来た。

　このメドレーのすぐ後に、僕のような素人のために（笑）、各楽器の紹介が行われた。それも単なる音だしではなくて、それぞれ何かメロディーをひく、というもの。ギタパートの紹介がまさかの「ファイト」（中島みゆき）！！。この曲は学生時代から好きで、カラオケでも歌う。妹さんの看護系大学入試をお世話したあるバーのマスター（私より一つ年下）も好きで、一時行くといつも最後は、言わずもがな、この歌を僕が歌ったものだ。
　「ディズニーメドレー」の各パートが分かりやすかっただけに、各楽器の紹介が「ディズニーメドレー」の前にあったほうが、次の演奏で各パートの演奏を分かってもらえて、もっとよかったのではないか。
　
　第三部。
　日本人の作曲家の手による本格的なマンドリンオーケストラ曲を２曲。マンドリンオーケストラ←に詳しいが、どうも1960年代～1980年代にかけて、日本では、マンドリンオーケストラがはやったらしい。恐らく今日学芸がやっていた６パート編成を、４０、５０人ぐらいでやるというものだ。慶応大学、中央大学、立命館大学、同志社大学、甲南大学といった私立大学を中心に、マンドリンオーケストラクラブが存在し、日本独自のマンドリンオーケストラ曲（ジャンルでいえばクラシックになるだろう）が沢山つくられた。そのような国は、Wikipedhiaによれば、日本とドイツぐらいのようだ。Wikipedhiaによれば、1980年代からマンドリン人口が減ったとあるが、それで、僕などが物心ついたころには、あまり目に触れなかったのだ。
　　さて、この第三部を見て（聞いて）いるときには、そのようなマンドリンオーケストラの歴史については露ほども知らなかったのだが、いやぁーこれは難しい交響曲に匹敵するなぁ、と驚く。最後の曲、「舞踊風組曲第２番」久保田孝作曲　は拍子が変わっていく、変拍子の曲。内容がパンフレットに「舞曲１～エピソード～舞曲２～舞曲３～エピソード～舞曲４～コーダ」と書いてあったので、この順に合わせて曲を聴き、楽しむ事が出来た。今まで各校の吹奏楽部の定期演奏会には行ったことがあるが、このように曲の内容が書いてあったのは初めてである。ありがたい。ある程度音楽の素養がある人なら、知らない曲でも内容の説明にそって、曲を楽しむことができかるからだ。　
　　
　　これだけの難しいクラシック的な曲を完成させるのだから、やはり顧問の先生がマンドリンに造詣が深く、だいぶ指導を入れているのかと思いきや、あとから聞くところによると、ほとんど学生達が自分たちで自主的に練習して完成させている、と。おそるべし学芸マンドリン部。あまり知られていないのが本当にもったいない。関西であれば、音楽に造詣の深い方が多く見に来られるだろうし、各私立大学とのつながりや、よい指導者にも恵まれてさらに成長しそうなものだ。

　　今年は、新しい展開として、あちこち施設への慰問に回るかもしれないとのこと。これからが楽しみだ。

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タグ：: #高知学芸中学; #高知学芸高校; #定期演奏会; #マンドリン部

2015年01月11日13:22

カテゴリ

2015年　高知市成人式　於高知県民体育館～卒業生が最優秀作文を朗読する～

　　本日午前１１時から、高知市の成人式が　高知県民体育館において行われた。なんと２年前の卒業生が、最優秀作文に選ばれ、式典の初めのほうで朗読することになったということで、朝起きて、急いでシャワーに入って、それなりの身支度をして会場に自転車で急行した。

　　実は、成人式に行くのは初めてだ。自分の時は、京都市で行われたのだと思うが、医大生で高知に来ていたし、わざわざそのために京都に戻ることもなかろう、と行かなかった。また、当時たくさんの同世代と成人を祝われることが何かしっくりこなかったこともある。

　　ということで、２０才を過ぎて１８年経って始めて成人式を覗くことになった（現在３８である。）。

　　会場付近にさしかかると、潮江市民図書館前、高知市青少年センターあたりから、ものすごい人だかり。なんとかすりぬけすりぬけ会場入り。どうも２階席が一般席らしいと、階段下の係りの女性に声をかけ、２階に向かう。２階は人もまばら、今時成人式自体について来られる親御さんはほとんどおられないらしい。

　　あっというまに開会。だが、開会の際も、まだ７割ぐらいしか会場入りしておらず、大丈夫か、と思ったが、開会の太鼓の演奏等の間に大方会場入りした。２０歳の彼ら彼女らも、私に似て（笑）、時間ぎりぎり（いや、過ぎているのか）に駆け込む人が多いようだ（爆）。しかし、その後がいけない。友達同士で喋る人が多いのか、最初から最後までざわざわしていて、誰も注意しないまま、式は進行していった。
　　
　　新成人の宣誓があり（一人は日本人、一人は外国人（国籍は日本かもしれない）であった）、次に、うちの卒業生の作文の朗読となった。看護系短大を受験し、生物や小論文をだいぶやった。高校時代大変だったようだが、周りが驚くほど、自分の人生をがらっと変えた。誰よりも看護師になりたい熱意が強い子だった。

　　作文の朗読が始まる。平易な言葉を使いながらも、テンポよく、不思議と一文一文の印象が読者の心に残る彼女のスタイルの作文だ。
　　高校の先生の話だった。話自体は、彼女の文章を見るほうがいいだろう。病に倒れた恩師の話だった。彼女は高校時代からそうだが、まっすぐで、嘘偽りなく、正直な気持ちを皆に語る子だった。彼女らしいまっすぐさが出ていた。私が塾を始めた１３年前当初の数年間に来ていた潮江中の子達がそうだった。潮江中はすごく荒れていた時代で、彼ら彼女らは荒削りだが、嘘偽りなく正直で、友達思いで、なんでも話し合ったものだ。やっぱり人の基本は、そうだろう、そうであればこそ、今回の彼女の朗読も、訴えるものがあった。

　　その後、岡崎市長のお話。岡崎市長のお話は、昨年の台風と、１０年後あたりに来る確率が高い何回大地震の話がメインで、残念ながら新成人の心をつかむことができず、ざわざわ感がやや大きくなった。もちろん災害時の対応や、行政マンとして目下高知市が一生懸命取り組んでいることの説明も大事だが、今、この式でそれを言わなくてもいいのに、という感じがした。

　　そして、高知市歌の斉唱。これも会場の皆さんも一緒に、とあったが、申し訳ないが初めて高知「市歌」なるものを知った。歌うのであれば、国歌と同じく、２０歳になったら歌えるよう、小・中・高でしっかり生徒たちに教えるべきだろう。なぜここでこれがあるのかよく分からなかった。
　　それなら、やはり、式冒頭での、国歌斉唱をしたほうがいい。なんといったって、君たちは日本国民、２０になれば、権利とともに義務も様々に発生する。保険料・税金を納める、その代わり日本国・地方公共団体のサービスを受ける。君たちが主な生活の場としてきた小・中・高の学校だって、我々大人の税金でまかなわれているサービスなのだ。この成人式だってそうだ。なぜこれだけのサービスを我々はしてきたのか？それは、君たちが日本国民だからだ。広義には日本に住む住民だからだ。次は君たちがそれを担う番だ。それを認識するセレモニーとしては、日本人としての国歌斉唱、それで高知市民？としての高知市歌？だろう。その上で、国歌が嫌いなら、国を動かして変えればいい。
　　あいまいなのは日本の美徳だが、弱点でもある。

　　と、様々な思いが胸に渦巻いたが、ここで、高知県知事、尾崎知事の登場！

　　やはり、尾崎知事はすごい。高知県の細かい課題については触れず、いきなり、若者の皆さんに語りかけていく感じで始まった。君たちにはたくさんの可能性がある、今、自らの進む道を決めて進んでいる人もいるだろう、まだ、迷いの中にいる人もいるだろう、しかしいずれにせよ、２０歳の段階ではまだまだ可能性がたくさんあるのだ、英語をやりたかったなと思っているのなら、２０過ぎてやっても十分ものになる、資格だってまだまだこれから取ることができる、ぜひチャレンジしてほしい、と。そして、県外から成人式のためにもどってきた皆さん、私は、高知が田舎だからという理由で不利になる時代だとは考えていない、地産外商、様々な方法で（いくつか具体例を挙げる）、高知県は頑張っています、いっしょにこれからの高知県をつくっていこう（というような終わり方だったと思う）、と述べた後、新成人にお祝いの言葉で締めた。

　　いやぁ・・・、さすがだった。

　　その後、８分間のドキュメント映像（高知の新成人を取材したもの）、高知に移住してこられたオカリナ奏者の演奏、そして太鼓の演奏とともに、式は１時間ほどで終了した。

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