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 街で白人看守の一家が買い物をしている。そこへ荒々しく大きな警察車輌が到着し、おびえる黒人達に対して身分証のチェックが行われる。身分証が無いものは容赦なく警察車輌に放り込まれる。抱えていた赤ちゃんが道端に置き去りになる。それを見ていた幼い看守の娘はショックを受ける。
 「どうしてあの人たちは連れて行かれるの?」
 「身分証がないからよ」
 「私達は身分証はないの?」
 「必要ないからだよ」
 「不公平じゃないの?」
 「神が私達を・・・・・・・

 南アフリカ共和国のアパルトヘイト政策を端的に表わした印象的なシーンだった。

 その後、マンデラ氏と白人看守との交流は深まる・・・。

 ネルソン・マンデラ氏は1960年代にアパルトヘイトへの抵抗運動で反逆罪に問われて逮捕され、27年間刑務所に入れられることになる。最終的には、1991年に解放され、デクラーク元大統領とともに全人種平等に選挙権を与え、アパルトヘイトは終結する。マンデラ氏は大統領になる。

 チェ28歳の革命が、虐げられたものたちの闘争・戦争を前面に出していたと一方、こちらは、マンデラ氏と看守の家族の人間的な交流を前面に出している映画となっていた。チェ・ゲバラたちがキューバ革命を行った時期と、マンデラ氏が最初に武装闘争に入り抵抗運動をして反逆罪でつかまった時期は近い。
 武装闘争・革命と、人間的な愛。対極にありそうで、繋がっているもの。チェ・ゲバラは、「革命に必要なものは愛だ」と言った。そしてその言葉の重要性を、人種を超えた人間的な愛を「マンデラの名もなき看守」が存分に語りつくしてくれている。

聡明舎http://www.geocities.jp/toyo_yk/

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